Sydney, 2008年9月8日, AEST (ABN Newswire) - 金曜日のオーストラリア株式市場は、主要銀行や資源株が国際経済の健全性に対する新たな懸念の影響を受けたことから、2%超下落した。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は102.4ポイント・2.06%下落し4,877.1で取引を終えた。全株価指数は、101.4ポイント・2.01%下落し、4,949.5であった。
先週金曜日ウォール街は、住宅ローン業者 Fannie Mae と Freddie Mac への政府による救済を受け、高めで取引を終えた。これにより国際市場の揺れに対する投資家たちの意識は落ち着くことになりそうである。しかし、金曜日に石油価格が下がり、ベースメタル価格も弱まったため、国内資源株はプレッシャーを受けることになりそうである。
AEST7時、オーストラリアドルは金曜日の取引終了0.8175/79米ドルから上昇し、0.8279/82米ドルであった。
7時47分にはさらに上昇し、0.8332/8336米ドルで取引された。
石油価格は、金曜日に5ヶ月間での最低水準まで下落した。これは、米国での失業率の急上昇がトレーダーたちに対し、アメリカ人がエネルギー使用を切り詰めるかもしれないという警告となったことによるものである。10月納品の軽質スイート原油は、ニューヨーク商品取引所において1.66米ドル下落し、1バレルあたり106.23米ドルとなった。これは4月初め以来最も低い決済である。取引中には105.13米ドルまで下落した。
注目の経済事象と数値
準備銀行は今日、金利を下げる方向に傾きながらも、経済成長の見通しを引き上げると見られている。これは、経済が厳しい国内金融情勢のなかで力強い事業投資を先導することによるものである。しかし、金融市場は引き続き10月の金利引下げの可能性の大きな要因となっている。先物市場ではこの可能性を80%の確率で見ている。より強力な成長見通しは、予想外の設備投資の急増と次年度の最高1000億ドルの事業投資計画の後を追う。成長見通しにおける変化は、2010年まで成長が3%を下回る水準に留まると予想したオーストラリア準備銀行の方向転換となりうる。
Olivier Job Indexは、16産業部門のうち14部門が月間での減少を記録した悪化する経済状況と同様に、3.54%下落した。この調査によると最も大きな減少は人材部門で見られ、8.40%の減少であった。会計部門で8.24%、情報技術・技術部門で8.28%、金融サービス・銀行部門では7.92%、それぞれ減少した。
今日、オーストラリア準備銀行のGlenn Stevens総裁は、メルボルンの下院経済常任委員会において演説を行う。そのなかで米国の政府による救済に関してコメントを寄せる可能性がある。ANZ Banking Groupは同行の8月求人広告データを発表する。
M企業合併・買収ニュース
St George Bank (ASX:SGB) 役員会は、 Westpac (ASX:WBC) からの180億ドル超の買収申し入れに対し、最終支持を表明するものと見られている。 St George 役員会から委任された独立機関の専門家である Grant Samuel 氏の報告は、オーストラリア株式投資委員会へ提出される予定である。これはその取引をサポートする報告の草案であると考えられている。
ConocoPhillips (NYSE:COP) は月曜日、同社が Origin Energy Ltd. (ASX:ORG) の炭層ガス設備とそれに関連するオーストラリア・クイーンズランド州における液化天然ガスプロジェクトの半分の権利に対し、最高80億米ドルを支払うことに合意したと発表した。Origin はBG Group PLC (LON:BG) からの138億3,000万米ドルでの買収申し入れを拒否し、同社の炭層ガス施設の購入と炭層ガスによるLNG開発計画を支援する他の大手業者を探している。
Group (LON:GPG) による買収を食い止めるために、同社における残り9.8%の株式を売却するよう強く求めた。日本の第一生命は、 GPG が Tower に対し所有する全29.7%の株式を購入することを計画している。
重要企業ニュース
穀物取引業者 AWB Limited (ASX:AWB) は、輸出免許を失ったことに関わらず、同社が小麦取引により引き続き利益を生むことができるとしている。AWBは今年初め、同社の大量の小麦輸出の独占状態から引き離された。これは同社が、国連人道支援計画の下でサダム・フセイン氏のイラク政府へ約3億豪ドルの不法な支払いを行っていたことを摘発されたあとのことである。
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